これからの令和な時代の“福祉・介護”とは

介護コラム

平岡 毅 氏

カトリック聖ヨゼフホーム 総合施設長

本コラム執筆のご縁をいただき、これまで
『いわゆる困難事例の“困難”の意味とは~誰が困り、誰が悩んでいるの?~』
『支援に行き詰まったときの“原点回帰”とは…』
についてお話をさせていただきました。

平岡担当の最終回は『これからの令和な時代の“福祉・介護” 』ということについて考えることとし、援助・支援の本質的な学びとわかちの機会としたいと思います。

今回のテーマに記した“令和な時代”に至る以前のお話として、昭和より平成にかけては“入所”や“処遇”という言の葉が…、2000(平成12)年よりは“措置から契約へ”や“介護保険制度”、そして“地域包括ケア(システム)”や“地域共生社会(我が事・丸ごと)”という言の葉がキーワード的に使われ、移り変わって来ました。

時代は令和に移ろい最近では“介護ロボット・IOT・ICT”が研修会テーマでも主流になっています。まさしく、「アナログからデジタルへ」ということのように思います。

平岡的には、変わってしまってはいけないこと・ものと変わるべきこと・ものとをキチンと整理しておくことが大切であると考えております。先ずもって、法人・施設の理念(大切にしていること)の理解と自身の日々の業務への実行・遂行意識を持つこと、これはいわゆる福祉的なことであり前者であります。
その上で同時並行的に時代の要請である“デジタル化”にも積極的に研鑽を積み、導入し日常化に向けてチームで取り組んでいくこと、これが後者の変わるべきこと・ものということになります。これは、法人が施設が事業所が…ではなく、これからの令和な時代の“福祉・介護”に携わる者として、絶対的に必須であります。誰かが…ではなく、自身自らが“変わることによってのみ”成す方向に向かい少しずつを重ねていくのだと強く思うところであります。

ちなみに、平岡は『入所(居)は、「絶対に断らない!」とにかく受け容れる方向で!』を貫いていますし、何事にも“丁寧に丁寧に丁寧に”携わりを持つようにしています。平岡はこの“丁寧”という言の葉を“福祉”と考えています。このたびのコラム執筆の内容が生活介護の現場で頑張っておられる職員さんの気づきややる気や学習意の一助となりますれば幸いでございます。

日経CNBC様より当法人施設が取材を受け、令和4年1月29日(土)『時代のニューウェーブ』にて放送されました。

■放送(5分間)の内容
〇養護老人ホームの現状や存在意義について
〇聖ヨゼフ・ホームの全面建て替え後の施設内の様子
〇当法人施設が大切にしている「老いに寄り添い、いのちに寄り添う」について、職員さんや利用者さんのインタビュー

■「時代のニューウェーブ」って?

CS放送の経済番組!
⇒時代の新しい波になるような商品やサービス、企業を紹介。ヒット商品や新サービスの開発秘話などを織り交ぜながら、 経営理 念や従業員の思いを描いていく。企業が伝えたい メッセージをわかりやすくダイレクトに伝える番組です。

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