ケアを”すること”、”されること”の”間”』を探そう! Posted on 2014年11月14日2020年2月19日 by kaida HOME >コラム>井上 由美子 氏 井上 由美子 氏 2014年3月、私は身体微不調のため15年間の教員生活に終止符を打ち、教員前の住まいに舞い戻った。さあ、心身を整えて新たな生活を始めようと意気込む私を、近所に住む昔からの親友は、料理の達人ともいえる腕前で私を応援。つまり食事の世話という「ケア」の一種を提供してくれた。互いに楽しみにしていた生活の第一歩だったのだが…。 “ケアとは相手に寄り添うことが基本”とされている。だがしかし…。世話する側の大変さは想像できていたものの、される側の問題は知識でしかなかったことを思い知った。まず神経が過敏になる。世話する側のイライラは、そうでなくても自分の所為と思ってしまう。そう、世話される側の負い目や卑屈という、「依存」がもたらす世界を実体験する羽目になった。私は長年の友情が壊れてしまう恐れから、意を決して世話になりたくない、と告げた。親友にとってそれは思いもかけない一言だったに違いない。好意でやっていることなのにと。それに対し、私の心の持ちようが問題なのに、その理由をうまく表現できない自分がいた。「ケアをすること」と「ケアをされること」の間には、計らずも「依存させる」「依存する」の関係性が立ち上ってくる。それは強者と弱者の関係でもある。 私たち日本人は「人」を表すとき、多くの場合「人間」と言う。専ら「ヒト」は生物的な場合に遣い、ヒトが人間になるためには、間、距離、関係がなければならない。だからこそ、関係のあり様が個人の生活、生き方を大きく左右する。ケアの現場は関係性の宝庫だ。ケアはいかに人間の尊厳を保つか、自立を支援するかが目的だが、目的を果たすためには、依存・共依存や強者・弱者という関係性を克服することが課題となる。とすれば、人と人の“間”に“何”をおけばいいのだろうか。私の求めるケアの「質」とはそれを探し出すことなのだと思う。 連載一覧本部での統括管理がしやすい!複数のPCでできるので作業効率が良くなりました!【ピースホームタウン株式会社】 2021年12月28日リリース(GH、短期入所) 2021年12月27日ニュース(年末年始休業のお知らせ) 2021年12月22日リリース案内(Care-wingスケジュール連携) 2021年12月13日リリース(セキュリティ強化) 2021年12月13日専門職に求められる介護の実勢事例 2021年12月8日ニュース(停電のお知らせ) 2021年11月26日展示会(H.C.R.2021来場御礼) 2021年11月25日介護の質とは支援者の質 2021年11月5日展示会(CareTEX大阪’21来場御礼) 2021年11月5日<<1234567891011...24>> 体験版申込 資料請求